公開日 2025年09月01日

正保・慶安(1644~1652年)の頃、現在地に敷地の河辺八幡宮の分霊を受け小祠が建てられ、まもなく社殿が建てられた。
境内には、吉野川市指定文化財が数多くあり、日本遺産「藍のふるさと阿波」の構成文化財『工藤家住宅を中心とした藍関連文化財群』にも認定されている。
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【吉野川市指定文化財】
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両部鳥居

木造の両部鳥居である。両部鳥居とは、一般的な2本足の鳥居に控えの柱が付随するものである。神仏習合の様式といわれ、世界遺産厳島神社大鳥居(広島県廿日市市)と同じ様式である。主柱の上端には円盤状の台輪が付く。
用木はネズで、高さは3.4m、控柱の高さは1.4mである。この地の有力な藍商であった河野一族によって寄進されたと伝えられている。神仏分離令発令の明治元(1868)年以前に建てられたと考えられているが、笠木だけは昭和10(1935)年に改修されているという。
太鼓橋

花崗岩製の太鼓橋である。橋の上を歩くとゴトゴトと音が鳴る。銘により天明3(1783)年に建造されたことがわかる。また、寄進者として「多田永之助重正」「多田門吾重利」の名が刻まれている。
この橋の上で下駄を踏み鳴らすと、太鼓橋から参道を西に進み石段を登りきった両脇にある本市指定有形文化財(工芸品)の陶製狛犬から「キャン」と犬の鳴き声のような音が響く。
狛犬

備前焼の狛犬である。陶製の狛犬がある神社は徳島県内にはもとより四国でも数少ないという。備前焼の本場といわれる岡山県備前市伊部の窯元森嘉太郎中節によって、江戸時代の天保5(1834)年に製作された。狛犬の大きさは、2体それぞれ高さ85cmと83cmである。
台座に刻まれている銘から、西麻植出身で大阪において財を成した人物が当社に寄進したものであることがわかる。本市指定有形文化財(建造物)である太鼓橋で下駄を踏みならすと、狛犬から「キャン」という犬の鳴き声のような音が響く。
アクセス
~車でお越しの方へ~
■徳島市内からお越しの場合
- 『国道192号線』を西へ「吉野川市」を目指します。沿道に「鴨島郵便局」が左手に見えてきます。この地点を通過後、さらに西へ進んでください。
- 歩道橋が見えてきますので、歩道橋の信号を左折してください。ここが『県道238号線』への分岐点となります。
- 左折して県道238号線に入り、500mほど直進します。初めての信号を右折し『県道240号線』に入ります。
- 右折して県道240号線に入り、200mほど直進すると左手に『西麻植八幡神社』の案内看板が見えてきますので、左折してください。
- 案内看板を左折すると大鳥居が見えてきます。大鳥居をくぐり300m直進すると右手に御神燈が見えてきたら到着です。御神燈奥の道を右手に上っていくと駐車場がありますので、ご利用ください。
【Youtube動画】①徳島方面からの行き方
■徳島県西部からお越しの場合
- 『国道192号線』を東へ「吉野川市」を目指します。沿道に「川島城」が左手に見えてきます。この地点を通過後、さらに東へ進んでください。上り坂を下ると「板野」方面に向かう県道122号線が見えてきますが、そのまま東へ直進してください。
- 東へ直進して初めての信号を斜め方向に右折し、県道240号線に入ります。(※右折先はかなり道が狭いので対向車に注意してください。)
- 県道240号線を700mほど直進すると右手に『西麻植八幡神社』の案内看板が見えてきますので、右折してください。
- 案内看板を右折すると大鳥居が見えてきます。大鳥居をくぐり300m直進すると右手に御神燈が見えてきたら到着です。御神燈奥の道を右手に上っていくと駐車場がありますので、ご利用ください。
【Youtube動画】②徳島県西部からの行き方
地図
西麻植八幡神社
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