教育長 新年のご挨拶

公開日 2025年01月01日

 

教育長写真

 新年あけまして、おめでとうございます。
 吉野川市教育委員会 教育長の木屋村雅信でございます。

 市内の子供たちはもとより、市民の皆様方には、健やかに新春を迎えられました事と存じます。心よりお慶び申し上げます。
 また、旧年中は、本市教育行政各般にわたり、深いご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。

 本市は、昨年、市制20周年を迎え、10月には、記念式典を行いました。式典では、市政への功労者を表彰する20周年記念表彰をはじめ、市表彰並びに教育表彰や記念企画としての表彰も行いました。

 20周年という節目を市民の皆様とともに、その喜びを分かち合いながら、改めて吉野川市への愛情と誇りを深める素晴らしい機会となりました。



 さて、昨年の教育委員会における主な取組でございますが、まず、学校教育に関しましては、市制20周年記念事業として、キャリア教育充実のため、JAXA宇宙飛行士の金井宣茂さんを講師とし、市内全ての中学校2、3年生の生徒を対象に、「未来を拓く君たちへのメッセージ」と題した講演を行いました。
 講演では、宇宙ステーションでの具体的なミッション、宇宙での食事及びトイレ事情などの生活について、ご自身の経験を交えながら、未来を担っていく生徒達への励ましのお言葉もいただき、現役の宇宙飛行士である金井宣茂さんと交流できる素晴らしい機会となりました。
 講演に参加した生徒達は、「前向きに考えることの大切さを忘れず、日々の生活を大切にしたい」、「壮大な宇宙を身近に感じられた」など、宇宙へ興味関心はもとより、将来への夢や展望を感じることのできたたいへん有意義なものとなりました。

 また、GIGAスクール構想につきましては、そのさらなる推進を目指し、今年度中にすべての小・中学校のインターネットの回線速度を改善する取組を進めているところです。
 今後は、より適切な教育環境のもと、全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと協働的な学びを一体的に充実させ、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善につなげて参りたいと考えております。

 加えて、幼児教育と小学校教育の連携強化、不登校・いじめ対策、教職員の働き方改革にも取り組んで参ります。

 続いて、学校再編に関しましては、検討委員会からの提言や、保護者の皆様の意向を踏まえ、令和9年4月を目途に、鴨島東中学校と鴨島第一中学校を統合することといたしました。
 この統合に関しましては、責任の重さを改めて深く認識し、子供たちの将来を見据え、豊かな歩みを創造する「より望ましい教育環境の実現」とともに「統合して良かったと思える学校づくり」に向け、しっかりと取り組んでまいります。

 次に、学校の施設に関しましては、これまでも空調設備の整備、改修をはじめとして、子供たちの学習環境の向上に努めてきたところですが、今後におきましては、屋内運動場のLED照明への移行や、トイレの洋式化などについても年次計画的に進め、更なる環境改善に取り組んでまいります。

 続いて、生涯学習事業に関しましては、二十歳という人生の節目を祝福し、大人の一員であるという自覚を促し、励ますことを目的に、本年1月3日、二十歳を祝う会を開催いたします。
 当日は多くの方にご参加いただき、仲間と喜びを分かち合うとともに、人生の門出を祝っていただきたいと思います。

 次に、市制20周年記念事業スポーツイベントとして、元全日本経験者等による子供たちの健康と成長を応援する「SOMPOボールゲームフェスタ2024」や、宝くじの社会貢献事業を活用し、往年の名選手・オリンピックメダリスト等を招いた「はつらつママさんバレーボールin吉野川」を開催しました。

 両事業では、1,000人を超える市民の皆様が来場され、スポーツを通じた青少年の健全育成や、明るいまちづくりなど、コミュニティ活動の充実・強化を図り、地域の一体感を高めることが出来ました。

 また、文化芸術振興事業に関しましては、日本遺産「藍のふるさと阿波」においてインバウンド向けのモニターツアーの造成や、英語版の日本遺産観光パンフレットを作成し、本市を訪れる外国人の受入体制の整備を行いました。

 市芸術祭では、総合美術展、芸能祭を、市制20周年記念事業として拡大開催し、著名な作家による美術作品の展示や、有名歌手を招いてのコンサートを実施し、大勢の方に来場いただきました。

 加えて、市制20周年記念事業の市史偉人編の編纂では、本市にゆかりのある偉人、200数名の功績を編纂作業中であり、本年3月の発行予定を目指しております。成果品は、市内小中学生と一般希望者に配布予定としております。

 今後も全ての年代の方々が、参加し利用できるスポーツ、文化・芸術、生涯学習の場などを提供し、市民の皆様のより健康で豊かな生活を目指して参ります。



 今の時代は、変化が激しく先行きが不透明で、将来の予測が困難な時代と言われています。こうした中、夢や志を持ってたくましく生き抜いていくことができる『人づくり』が求められています。

 「夢を紡いで20年、羽ばたけ未来へ 吉野川」のキャッチフレーズにありますとおり、本市の教育行政を預かる私としましては、「教育は一人一人の未来を切り拓き、我が国の社会や地域の未来を創る」との信念を持って、次代を担う子供たちはもとより、市民の皆様一人一人の豊かな心や夢を育み、未来へとつなげていくため、今年も、誠心誠意、全力を尽くしてまいります。

 今後とも、より一層のご支援、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

 結びに、新しい年が 市民の皆様にとりまして幸多き年となりますことを心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。

  令和7年1月1日

                                  吉野川市教育委員会                                     

                                   教育長 木屋村 雅信

このページの先頭へ戻る