ジャンボタニシの被害対策について

公開日 2019年09月06日

 吉野川市内では、俗にジャンボタニシと呼ばれている外来種のスクミリンゴガイによる農作物への被害が深刻です。用水路や水田及びその周辺に繁殖し、田植え直後の柔らかい稲や、作物の若芽を根こそぎ食い荒らしています。温暖化などの影響もあり、越冬する個体が増えたことも被害拡大の一因です。そこで今回は、Q&A方式でその対策方法について案内します。

 

Q:ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)の対策は?

A:雑食性のジャンボタニシは、好んで稲を食べることはありませんが、水田に他の食べるものがなければ、田植え直後の柔らかい稲が食べられます。このような場合には、浅水にすると貝は土の中に浅く潜り、フタを閉じて動かなくなるので、食害が避けられます。1cm程度の浅水が理想ですが、4cm以下にすると実害があまりでません。また、ほ場が凸凹で、浅水にできない場合には、農薬で防除します。

 

Q:ジャンボタニシを増やさない方法は?

A:用水路に貝が発生している地域では、水田への侵入を防ぐため、かん水口に網をはり侵入を防止します。網目が細かいと詰まりやすいので、9mm程度の目合いが適当です。

 

Q:ジャンボタニシを減らす方法は?

A:耕種的防除法として、冬期にトラクターで浅く高速で耕し、貝を表面に出して凍死させるとともに、ロータリーで貝を破壊します。また、石灰窒素による防除では、稲刈り後、水温が15℃以上の期間に、1~4日間、4cm程度にたん水してジャンボタニシの活動を活発にさせた後、石灰窒素を10aあたり20kgを全面に水面散布し、3~4日間そのまま放置し自然落水します。

(以上Q&A部分徳島県立農林水産総合技術センター 高度技術支援課 「ワンストップ窓口」FAQより引用)

 

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